Instagramの「ショッピング機能」(ShopNow)について調べてみました!【夏の日の2018】

目次

最近では、インスタグラムで話題のファッションやカルチャーを見つける為に利用する人も少なくないと思いますが、今年(2018年)の6月からインスタグラムの写真のリンクからカラーミーショップなど自分のネットショップに直接誘導できる「ショッピング機能」が開始されました。
すでにアメリカでは2017年3月から「ShopNow」として導入開始されていましたが、ついにその機能が日本にも上陸しました。日本では「ShopNow」ではなく、「ショッピング機能」という名称で導入されるようです。(FACEBOOKの公式発表にはShopNowの名称はありませんでした)
今回はそのInstagramの「ショッピング機能」についていろいろ調べてみました。

「ショッピング機能」とは

「ショッピング機能」とは、Instagramに投稿した画像の商品部分に、アカウントのタグ付けと同じような感覚で商品のリンクを付けられる機能で、「発見」→「検討」→「購入」という流れをつくることができます。
既に運用をスタートさせているZOZOTOWNの例を見てみましょう。

フィード投稿を「発見」

買い物袋のアイコンがついている写真がショッピング機能のタグ付けされた投稿です。

タグ付けされたタグをタップして価格や商品の詳細を閲覧して購入を「検討」

リンクから外部ECサイトに遷移

 

外部のネットショップに移動し、投稿で見た商品を「購入」

という流れで商品購入までをワンストップで行うことができます。

フォロワーには直接商品をアピールできますし、フォロワー外でも検索などから商品写真にたどり着く人たちにもアピールができるようになります。インスタグラムをショッピングモールと見ればやり方によってはかなりのメリットがありそうです。

ただし、この機能の導入には審査が必要になります。

次の項目では、導入に必要な条件をまとめていますのでご覧ください。

「ショッピング機能」の導入に必要な条件

何かと便利そうな「ショッピング機能」ですが、審査があり、条件に満たないと審査は通らないようです。

以下、「ショッピング機能」の導入に必要な条件を紹介します。

まず、「ショッピング機能」は、InstagramとFacebookを連携させる機能ですので、Instagramのアカウント取得はもちろんですが、Facebookのアカウントが必要です。

なぜFacebookアカウントが必要かというと、Facebookに商品を登録し、それをInstagramに流用するというような流れになるからです(念の為、InstagramはFacebookの一部です)。
Facebookの設定作業は主にパソコンを使います。
Facebookのアカウントを既に持っている、または登録後、Facebookページを作成しておきます。
FacebookページはFacebook内でブランドごとに作成することができるビジネス用のページです。(個人のアカウントとは異なります。)
Facebookページについて詳しくはこちら→

「ショッピング機能」をはじめるには以下の必要な条件を満たした上で審査に通らなければいけません。

ビジネスで、提供者契約とコマースポリシーに準拠した物理的な商品を販売している

提供者契約って?コマースポリシーって??という感じなので調べてみました。

提供者契約は、「コマース製品提供者契約」といって、Facebookの利用者に対して製品を表示し、その販売などを宣伝したり、販売したりする提供者のためにFacebookが提供するサービス(今回の場合はインスタのショッピング機能)を利用する場合に適用される契約です。
この契約内容は、Facebookに対する個人情報の共有やカスタマーデータの使用などでそれらを承諾したものとするものや(詳しくはこちら→)、コマースポリシーに準拠、商品の内容や説明などの提供者の責任など細かく規定されています。Facebook内のこちらに長々とした詳細が書いていますが、ショッピング機能を導入するには承諾するしかできないのでとりあえず、ざっと一読のうえ導入を進めてください。

コマースポリシーは、Instagramで販売できる商品やサービスの種類に関する情報です。
禁止されているのは違法薬物やタバコ製品、アルコール、武器、成人向けサービスから建築工事、美容院、エステなどのサービスも含まれています。
詳しくはこちら→

 

違法でなくて常識的な商品を販売していれば特に問題ない項目だと思いますが、コマースポリシーの禁止されているコンテンツは要確認です。

Instagramアカウントがビジネスプロフィールに移行済みである

ビジネスプロフィールは、Instagramは通常のアカウントとビジネス用のアカウントに切り替えができます。このビジネス用アカウントをビジネスプロフィールといいます。
ビジネスプロフィールは、Instagramの設定から行えます。
公式ページにやり方が書いています。
設定のアイコンなどの場所が違ったりしますが、参考に進めれば難しくないと思います。
ビジネスプロフィールに移行すると、投稿へのインプレッション数などが確認できるようになるのでよりInstagramをマーケティングに利用できるようになります。

Instagramアカウントが所有権のあるFacebookページと接続されている

これは、Facebookページの上部にある「設定」→左側にある「Instagram」から簡単に行なえます。

Facebookページでショップセクションを追加もしくはビジネスマネージャでカタログを作成している(あるいはBASE、EC-Cubeなど、カタログ作成をサポートする国内事業者のECプラットフォームと連携する)

なんかややこしそうですが、「ショップセクションを追加」「ビジネスマネージャでカタログを作成」「BASEなどのECプラットフォームと連携」のうちのどれか一つを設定すればいいということになります。
それぞれ説明していきましょう。

「ショップセクションを追加」・・・
Facebookページでショップセクションを追加します。Facebookページ、トップの左側に「ショップ」から設定することができます。
詳しくはこちら→

「ビジネスマネージャでカタログを作成」・・・
まず、ビジネスマネージャーは、複数のFacebookページ・アプリ・広告アカウントを一元管理するためのツールです。
このツールで製品カタログをつくるという感じです。
詳しくはこちら→に書いてあるのですが、個人でCSVなどを作成してアップロードするのは難易度が高いなと思います。
カラーミーやBASE、EC-CUBEなど連携を始めているサービスではそのあたりの難易度も下がりそうです。

「ネットショップサービス(ECプラットフォーム)と連携」・・・
カラーミーショップやBASEなどのいくつかのネットショップサービスは既に連携を始めています。
これらを利用することでFacebookへの商品登録などが簡単になります。
次の「各ネットショップサービスの対応一覧」で現状まとめていますので参考にご覧ください

 

上記の要件が満たされると、アカウント審査が行われ、製品のタグ付けができるようになります。
審査プロセスは通常数日で終了しますが、アカウントの詳細を審査する必要がある場合はそれ以上かかることがあるとのことです。
アカウントが承認されるとInstagramからお知らせが届き、[設定]から製品のタグ付けをオンにすることができます。

各ネットショップサービスの対応一覧

有料系ネットショップサービス

カラーミーショップ

カラーミーショップでは、6月8日(金)に、Instagramの公式機能「ショッピング機能」への対応を開始、商品情報のCSVダウンロード機能を追加しています。
カラーミーショップで商品情報のCSVをダウンロードし、FacebookのビジネスマネージャのカタログにCSVをアップロードできる機能です。
Facebookページの「ショップセクションを追加」や「ビジネスマネージャでカタログを作成」は行わなくてはいけません。

FutureShop2

FutureShop2も6月27日に、カラーミーと同様の商品のCSVがダウンロードでき、それをFacebookのビジネスマネージャのカタログにアップロードできる機能が追加されました。

Makeshop

Makeshopは、6月7日にショッピング機能に対応するという予告がありましたが、まだ機能の追加はされていないようです。
今後の展開として、facebookカタログ機能への商品登録がデータフィードで行える機能を開発し、
よりスムーズにご登録が頂ける機能をリリースする予定とのこと。
6月7日のMakeshopの記事です。

その他の有料ネットショップサービス

ショップサーブ、FC2カート、ワイズカート、イージーマイショップはまだ、ショッピング機能に対応するという発表はされていないようです。

無料系ネットショップサービス

BASE

BASEではショッピング機能用のApps「Instagram販売」が用意されていて、設定もFacebookページを作成済みなら「ショップセクションを追加」や「ビジネスマネージャでカタログを作成」する必要がないので比較的簡単に設定できます。
このAppsを利用すると、BASEの管理画面から商品登録や変更を行うだけで、InstagramおよびFacebookページの商品情報も自動的に更新されます。(ただし、同期は1日1回)

STORES.jp

カラーミーなどと同様、「ショップセクションを追加」や「ビジネスマネージャでカタログを作成」は行わなくてはいけませんがCSVのダウンロードができるサービスが開始されました。
申し込み後、3〜5営業日でCSVファイルが送付されるようです。
詳しくはこちら→

ハンドメイド系サービス

Creema

「Creema インスタショッピングサポート」ととして新機能が開始されています。
どうやらフィードを生成してくれるサービスのようです。
「ショップセクションを追加」や「ビジネスマネージャでカタログを作成」は必要です。
こちら→にフィード作成からの設定が説明されていますが、なかなか骨が折れそうです。

minne

Creemaと同様のサービスのようです。「ショップセクションを追加」や「ビジネスマネージャでカタログを作成」が必要。

Instagramの「ショッピング機能」についてのまとめ

「ショッピング機能」について調べてみましたが、最後にけっこう重要なポイントとしてこの機能は今のところPCでは利用できません。
近年、PCから購入する利用者は減り、スマホからの購入が伸びている傾向があります。特に若年層はスマホのの利用率が高いので、「ショッピング機能」のような機能が増えてくることでさらにスマホから購入が増えそうです。
まだPCに重点を置いているネットショップはそろそろスマホからの購入を考えたネットショップ運営を考えたほうが良さそうです。

また、こちらの情報は2018年夏時点のものです。

「ショッピング機能」未対応のネットショップサービスも随時対応・アップデートされると思いますので、それぞれの最新情報をご確認ください。

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