費用面で比較 [STORES][BASE]から[Shopify][カラーミーショップ]に乗り換え目安

目次

STORES、BASEは無料で始められてランニングコストも基本的にはかからず、売上から手数料という形で利用料を支払うというシステムになっています。

売上が順調に上がってくると手数料や機能面の充実などの観点から有料のプラットフォームに乗り換えを考えるタイミングが来るかと思います。

今回は手数料に焦点を当て、STORES、BASEでどれぐらい売り上げたら乗り換えを考えればよいかの目安をシミュレーションしてみます。

乗り換える有料プラットフォームのプランは、Shopifyがベーシックプラン、カラーミーショップがレギュラープランを想定しています。

想定する費用

それぞれ以下のようなプラン、手数料を元にシミュレーションします。

STORESの手数料

月額費用 0円(フリープラン)
決済手数料 5%(フリープラン)
振込手数料 275円/月

入金金額が1万円未満の場合、プラス事務手数料275円

月額費用
:月額費用は0円です。(STORESには有料プランのスタンダードプラン(2178円/月)もあり、決済手数料は3.6%と安いですが、このスタンダードプランに乗り換えるならShopify、カラーミーに乗り換える方が多そうなので、スタンダードプランは考慮しません。)

決済手数料

:5%でBASEより安く、月額の費用がかかりません。あとは
振込手数料
だけですので費用面で最も安いのがSTORESです。

決済手数料・振込手数料を差し引いた入金金額が1万円以上の場合、STORESから振り込まれます。

1万円未満の場合は申請により振り込まれます。その場合、
事務手数料275円
がかかります。

275円もったいないので入金額が1万円になるまで申請しなければいいのですが、今回は1万円未満でおも振込申請したと想定したシミュレーションになっています。

BASEの手数料・利用料

月額費用 0円
手数料、利用料 6.6%+40円
振込手数料 振込手数料として250円

月額費用
:月額費用は0円です。(有料アプリなどを使用しない場合)

手数料、利用料
:お客様の決済終了時点で商品代金と送料の合算に対してかかります。

①BASEかんたん決済手数料・・・(各注文ごとに)3.6%+40円

②サービス利用料・・・(各注文ごとに)3%


①と②を合わせて「6.6%+40円」かかります。

振込手数料
:BASEは自動振込ではなく売上を一旦BASEが預かり、ショップオーナーが振込申請をして指定された口座へ振込が行われます。

その際、振込手数料として250円がかかります。

(さらに振込申請額が2万円未満の場合は事務手数料として500円かかります)

Shopifyの費用・決済手数料

月額費用 29ドル(1ドルが110円とすると約3200円)

(ベーシックプラン)

Shopifyペイメントの決済手数料 3.4%(Shopify ペイメント利用時)

月額費用
:今回のシミュレーションでは1ドル110円換算で3200円/月と想定します。

Shopifyペイメント決済手数料

:ベーシックプランでShopify ペイメントを利用の場合です。

(JCBのオンラインクレジットカードは4.15%)

プランをグレードアップするごとに決済手数料の割合は低くなります。

「Shop Pay」「Apple pay」「Google pay」は「Shopify ペイメント」と同様の決済手数料。

Shopifyペイメントで足りない決済方法は外部サービスを追加します。

外部サービスは、キャリア決済やコンビニ決済などができる「
SBペイメント
」、コンビニ決済などができる「
KOMOJU
」、カラーミーと同様の決済ができる「
GMOイプシロン
」などと連携ができ、それぞれの決済手数料がかかります。

Shopifyペイメントは決済手数料が3.4%と他のプラットフォームより安いのですが、外部サービスなどを使う際にはそれぞれの手数料も考慮しなければなりませんし、BASEやSTORESが無料で提供しているような機能がShopifyでは有料のアプリをアドオンしなくてはいけないので意外と費用はかかる場合があります。

※今回、決済手数料はShopifyペイメントのみでのシミュレーションとなります。

詳しくはShopify公式の「
Shopifyで使える決済サービス

カラーミーショップの費用・決済手数料

月額費用 3300円(レギュラープラン)
決済手数料 4〜5%

決済手数料
:今回のシミュレーションでは、「決済代行会社GMOイプシロンと契約し、全ての受注がVISA/MASTER/DINERSにて決済された」という想定。

5%(月額売上125万未満)、4%(月額売上125万以上)となっています。

今回のシミュレーションでも、1ヶ月の売上が125万円以下は5%、125万円以上は4%で計算しています。

月額最低手数料は2,500円
。毎月、決済手数料が2500円を上回らない場合、月額最低手数料の2,500円の支払いになります。

目安として決済手数料5%の場合、売上5万で2500円になります。

シミュレーション

シミュレーションの条件

決済手数料は売上ごとに引かれますので、月の総売上が同じ額でも客単価と売れた個数に応じて変わってきます。

・客単価3000円、50000円、8000円のケースでクレジットカード決済を想定してシミュレーションしてみました。

・Shopifyは決済手数料が他より安いですが、他のプラットフォームが無料で使える機能が有料アプリでないと使えない場合がありますので、条件をできるだけ近い状態で比較するために
Shopifyにはアプリ使用料として2000円/月を上乗せして
計算します。

●BASE

(6.6% + 40円) x n個 + 250円(振込手数料) (20,000/月 未満の場合、事務手数料として+500円)

●STORES

5% x n個 + 275円(振込手数料) (10,000/月 未満の場合、事務手数料として+275円)

●Shopify

3.4% x n個 + 3200円(月額費用)+ 2000円(アプリ使用料として想定)

●カラーミー

[月額売上125万未満]

5% x n個 + 3300円(月額費用) (決済手数料が2500円を上回らない場合、5%ではなく月額最低手数料として+2,500円)

[月額売上125万以上]

4% x n個 + 3300円(月額費用)

※あくまでも概算でのシミュレーションですので実際にはそれぞれのショップで算出してください。

客単価3000円

「客単価:3000円」

●BASE

BASE→Shopify,BASE→カラーミーともに、だいたい105,000円前後が乗り換えのラインとなりそうです。

●STORES

グラフではSTORESとShopify、カラーミーが交差するポイントはありません。

安い単価で多くの売上を上げそうなショップはSTORESを使うメリットがあるのがわかります。

ただ、多く売り上げるための集客の弱いのがSTORESでもあるので集客の対策は別途必要となります。

客単価5000円

「客単価:5000円」

●BASE

BASE→Shopify,BASE→カラーミーともに、125,000円前後(25個/月ぐらい)が分岐点になっています。

●STORES

STORES→Shopifyは300,000円前後(60個/月ぐらい)が分岐点になっています。

STORES→カラーミーは、月額売上が125万円以下まではSTORESと決済手数料が同じで月額費用3300円がプラスされませすのでグラフが交差することはありません。

(月額売上125万円以上になると、カラーミーの決済手数料が4%になりますので、そのあたりで費用が逆転)

客単価8000円

「客単価:8000円」

●BASE

BASE→Shopifyは、136,000円前後(17個/月ぐらい)が分岐点、

BASE→カラーミーは、144,000円前後(18個/月ぐらい)が分岐点になっています。

●STORES

STORES→Shopifyは、320,000円前後(40個/月ぐらい)で分岐します。

客単価が大きくなると決済手数料の差も大きく現れるので、客単価が大きくなるにつれてこの分岐のポイントは早くなります。

まとめ

決済手数料のシミュレーションを客単価別に可視化してみました。

STORESは、客単価が小さく、多くの商品が売れる(100個/月ぐらい)ようなショップの場合にかなり強みがあるようです。

しかし、STORESはどうしても機能面(sitemap.xmlなどが使えないなど)が不足しているのでSTORESのショップ単体で集客するのは難しいプラットフォームです。

インスタグラムなどのSNSのフォロワーがたくさんいて、そちらからの流入が見込めるような方はSTORESから始めてみてはいかがでしょうか。

BASEは、STORESより手数料が高いですが機能面やデザインのカスタマイズなどがSTORESより勝ります。

BASEの機能を使いこなし、ブランディングなどを考慮した独自のデザインでショップを構築して集客まで考えられる方はBASEから始めるのが良いかと思います。

Shopifyは基本となるShopifyペイメントの決済手数料が3.4%と安く、カラーミーより優位性がありますが、途中でも書いたようにShopifyペイメントにない決済方法を使う場合は外部サービスと連携する必要があり、それらの決済手数料はそれぞれの設定になります。また、アプリも有料のものが多いですのでアプリの料金も考慮しないといけません。

カラーミーは、月間の総売上が125万円以下は決済手数料が5%でShopifyと比べると高いですが、月間の総売上が125万円以上になると決済手数料が4%になりますので、125万円以上の売上が見込めるショップはカラーミーを選択肢にするといいかと思います。

あと、2021年春にカラーミショップが月額利用料無料のフリープランを開始しましたが、決済手数料が6.6%+30円で機能面も現段階ではBASEに劣っているということで今回は比較対象にしませんでした。

※計算苦手なので間違っていましたら教えて下さい。

ショップアイズは大阪のWeb制作会社「アイズオブシー」が運営する
Shopify(ショッピファイ)専門のEC構築サービスです。
Shopify(ショッピファイ)の構築・運用にお困りの場合は気軽に相談ください。

お問い合わせ・ご相談はこちら

Shopifyの構築・運用サポートは

Shopify専門の
ショップアイズへ
お任せください

Shopifyの制作に
ついて相談する

イメージイラスト